令和4年9月24日(土)、漱石山房記念館は平成29年の開館から5周年を迎えます。
当館ではこれを記念したさまざまなイベントを企画しており、
ミュージアムショップでは5周年記念グッズを鋭意制作中です。
漱石山房記念館には夏目漱石の初版本が所蔵されています。
版画家・装丁家・装飾美術家の橋口五葉や、画家の津田青楓による美しい装丁からは、
漱石の本づくりに対するこだわりが感じられます。
漱石自身も『こころ』や『硝子戸の中』の装丁をしています。
この初版本のデザインをミュージアムグッズに活用できないか?と考えて、
今回は文庫本サイズの布製ブックカバーを制作することにしました。
どの作品のデザインにするか検討を重ねた結果、
ちょうど令和4年9月に刊行から110年を迎える『彼岸過迄』と、
早稲田や神楽坂など新宿区内の風景が多く描かれている『硝子戸の中』の
2種類に決定しました。
綿100%の帆布に初版本の図柄をアレンジしているのですが、
できるだけ初版本に近い色味を布地に再現するのは調整が難しく、
何度も試行錯誤をしながら作業をすすめています。
9月の中旬くらいから販売開始予定ですので、
どうぞお楽しみにお待ちください。
どちらのデザインも限定200点ずつの販売です。
正式な発売日が決まりましたら、Webサイトでお知らせします。