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資料収集方針
資料収集について
(1) 資料収集の方針
- 夏目漱石や「漱石山房」に関わる資料の収集
夏目漱石や、その終の棲家である「漱石山房」に関する資料を収集します。収集する資料は、著作物(初版本、雑誌、新聞等)、草稿・原稿、書簡、書画、写真、音声、映像、愛用品などです。 - 木曜会に集った弟子たちに関する資料の収集
「漱石山房」で毎週木曜日の午後に開かれた木曜会には、後に文学者や研究者として活躍した多くの弟子たちが出入りし、漱石と交流を重ねました。木曜会に集った弟子たちに関する資料を収集します。収集する資料は、著作物(初版本、雑誌、新聞等)、草稿・原稿、書簡、書画、写真、音声、映像、愛用品などです。 - 家族や友人など漱石を取り巻く人々に関する資料の収集
夏目漱石の家族や友人たち関する資料を収集します。収集する資料は、著作物(初版本、雑誌、新聞等)、草稿・原稿、書簡、書画、写真、音声、映像、愛用品などです。 - 関係図書の収集
夏目漱石やその関連事項に関する図書を収集します。文学作品、研究書、単行本、雑誌、漫画など、漱石とその弟子たち、漱石を取り巻く人々などに関係する図書を幅広く受け入れ、漱石の情報センターを目指します。
(2)収集した資料の保管・活用
- 資料の保管
一次資料(実資料)については、専用の資料収蔵庫で保管します。収蔵庫は耐火構造で、ガス消火設備を備え、温湿度管理と虫害監視を常時行います。図書については貴重書を除き、記念館の図書室に配架します。資料は必要に応じて燻蒸を行うとともに、適切な収納箱などを用い、劣化を防止します。 - 資料の調査・研究
寄贈された資料について、撮影や翻刻などの記録化を行うとともに、資料の来歴などについて調査・研究を行い、その成果を発信するなどして、漱石を中心とした近代文学史研究に寄与していきます。 - 資料の活用
資料が劣化しないよう十分配慮しながら、記念館内での展示公開を促進し、他の文学館などへの貸出にも対応していきます。貴重な漱石の資料をより多くの方にご覧いただけるよう、資料の活用を図ります。
(3)主な寄贈・寄託資料
- 主な寄贈資料
原稿等
夏目漱石自筆原稿「ケーベル先生の告別」 大正3年書簡等
夏目金之助 市原隆作あて書簡 大正元年9月6日
夏目金之助 松根豊次郎あて葉書 明治41年9月14日
夏目金之助 松根豊次郎あて葉書 明治44年9月14日消印
夏目金之助 菅虎雄あて書簡 大正4年11月23日
夏目金之助 夏目鏡子あて書簡 明治35年3月10日
夏目金之助 立花銑三郎あて書簡 明治26年7月
夏目金之助 立花銑三郎あて書簡 明治28年8月
夏目金之助 立花銑三郎あて書簡 明治30年8月
夏目金之助 立花銑三郎あて書簡 明治30年9月
夏目金之助 立花銑三郎あて書簡 明治32年2月
夏目金之助 立花銑三郎あて書簡 明治32年5月
夏目金之助 立花銑三郎あて絵葉書 明治33年11月
夏目金之助 立花銑三郎あて絵葉書 明治34年1月
夏目金之助 立花銑三郎あて書簡 明治34年3月
夏目金之助 立花銑三郎あて肖像写真 明治27年4月書画等
夏目漱石 画賛軸 「白菊をかいて与へぬ菊の主」
夏目漱石 風景墨画幅
夏目漱石 俳句短冊「草山や南を削り麦畑」
夏目漱石 俳句短冊「藪蔭や飛んで立つ鳥蕎麦の花」
夏目漱石 俳句短冊「すみれ程な小さき人に生まれたし」
夏目漱石 漢詩短冊「秋露下南礀 黄花粲照顔 欲行沿礀遠 却得与雲還」
夏目漱石 漢詩短冊「馬上青年老 鏡中白髪新 幸生天子国 願作太平民」
松根東洋城 俳句短冊「光氏と紫と寝る蒲団かな」
松根東洋城 俳句短冊「とぶ雉子を燕かと見る瀧遠し」
松根東洋城 俳句短冊「おさがりやはつはつ白き庭の面」
松根東洋城 俳句短冊「めでたさや寒く厳しき中にして」
松根東洋城 俳句短冊「亡き父を追へば 秋風や地の底より謡声」
松根東洋城 俳句短冊 高取稚成画 「草もちや山水に富む乳母が里」
松根東洋城 俳句短冊 高取稚成画 「多摩川に渡し幾つや水ぬるむ」
松根東洋城 俳句短冊 高取稚成画 「先陣のたたかふてゐる霞かな」
松根東洋城 俳句軸 高取稚成画 「水音のうき世がましき枯野かな」遺愛品等
夏目漱石着用 長襦袢その他
荒井 経 酒井抱一作《虞美人草図屏風》(推定試作) 平成25年
佐藤育央 原口画伯作《森の女》(推定試作) 平成25年
- 主な寄託資料
書簡等
夏目金之助 正岡子規あて葉書 明治24年7月24日
夏目金之助 正岡子規あて葉書 明治25年11月20日
夏目金之助 正岡子規あて葉書 明治28年5月30日
夏目金之助 正岡子規あて葉書 明治29年1月12日
夏目金之助 荒木秀一あて書簡 明治42年12月10日
夏目金之助 内田魯庵あて書簡 明治44年12月10日その他
森田草平関係資料 (日記・原稿・初版本等 計154点)
貴重な資料をご寄贈・ご寄託いただき、ありがとうございます。厚く御礼申し上げます。
資料寄贈のお願い
新宿区立漱石山房記念館では、漱石や木曜会に集った弟子たちに関する「情報収集」と「研究」の拠点をめざし、漱石と木曜会に集った弟子たち、家族や友人など漱石を取り巻く人々に関する資料を収集し、適切な環境下で保管するとともに、調査・研究を行い、未来に継承していきます。資料の寄贈を受け付けています。ご協力をお願いします。