吾輩ブログ 一覧
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ミュージアムグッズ新商品のご紹介(その2)
漱石山房記念館1階のミュージアムショップでは、当館でしか買えないオリジナルグッズを販売しています。
令和5年8月から夏目漱石の初版本をモチーフにした絵はがきとクリアファイルを発売しました。版画家で装丁家の橋口五葉は『吾輩は猫である』から『行人』までの漱石作品の装丁を手がけました。
今回作成したオリジナルグッズは、いずれも橋口五葉による装丁をモチーフにしています。
美しい装丁デザインをお楽しみください。夏目漱石『虞美人草』絵はがき 価格:100円
明治40(1907)年6月23日~10月29日に『東京朝日新聞』と『大阪朝日新聞』に連載された「虞美人草」。
(ただし、『大阪朝日新聞』での連載は10月28日まで)
現在、漱石山房記念館がある早稲田南町に漱石が転居したのは同年9月29日のことでしたので、
「虞美人草」はちょうど早稲田南町への転居と同時期に書かれた作品と言えます。
漱石が大学講師を辞して東京朝日新聞社に入社後の第一作であり、初の新聞連載作品でもあります。
単行本は明治41(1908)年1月1日に春陽堂から刊行されました。
表紙には虞美人草とトンボのモチーフが描かれ、鮮やかな色合いが目を引くデザインです。夏目漱石『四篇』絵はがき 価格:100円
「虞美人草」の後「坑夫」の連載を挟んで明治41(1908)年に新聞連載された「文鳥」と「夢十夜」、
明治42(1909)年に新聞連載された「永日小品」と「満韓ところどころ」の4作品が収録されている『四篇』は、
明治43(1910)5月15日に春陽堂から刊行されました。
ウサギと花が帯状に並んだ、アール・ヌーヴォー風の美しい装飾が特徴的です。クリアファイル『それから』(A4サイズ対応) 価格:300円
「それから」は明治42(1909)年6月27日~10月14日に『東京朝日新聞』と『大阪朝日新聞』に連載されました。
春陽堂から単行本が刊行されたのは明治43(1910)年1月1日です。
クリアファイルの表と裏に『それから』の箱のデザインと表紙のデザインを配置しました。
表紙に使われている模様は、よく見ると植物と魚とカエルの連続模様になっています。夏目漱石『彼岸過迄』表紙 絵はがき 価格:100円
夏目漱石『彼岸過迄』裏表紙 絵はがき 価格:100円
クリアファイル『彼岸過迄』(A5サイズ対応) 価格:300円
「それから」に続いて「門」の連載を終了した明治43(1910)年8月、
漱石は修善寺での療養中に体調が悪化し、危篤に陥いります(修善寺の大患)。
「彼岸過迄」はその修善寺の大患後に書かれた長編小説です。
明治45(1912)年1月2日~4月29日に『東京朝日新聞』と『大阪朝日新聞』に連載され、
大正元(1912)年9月15日に春陽堂から単行本が刊行されました。
表紙、裏表紙にはそれぞれ6種類ずつ、干支の動物がモチーフとして描かれています。当館オリジナルグッズは通信販売でもお求めいただけます。
送料など通信販売の詳細はこちらのページをご確認ください。テーマ:お知らせ 2023年9月30日 -
緑のカーテン
「緑のカーテン」という言葉を聞いたことはありますか。
建物の窓際でつる性の植物をカーテンのように育て、
日光を遮ったり和らげたりすることで室温の上昇を
抑えることができると言われています。
それが「緑のカーテン」です。
エアコンの使用を抑えることが出来るため、
節電・省エネ効果もあるといわれています。今年の夏はことのほか暑い日が続き、
ニュース等でも「観測史上最高」という言葉を何度も耳にしました。
そこで、漱石山房記念館でも初めて「緑のカーテン」に挑戦してみました。
陽当りのよい南側の大きなガラス面の外側にプランターを置き、
ゴーヤを植えました。
ゴーヤはぐんぐん成長し、今ではガラス面を超えて外壁の高さまで
届くほどに大きくなりました。
いくつも実をつけ、日々成長する様子を見るのは、
私たち職員の楽しみにもなっています。
目にも鮮やかなグリーンが涼しく感じられますが、
実際に植物の葉から水分が蒸散されることで
周囲の温度も下がっているそうです。
ご来館の際には、かわいらしい実をつけた
ゴーヤの緑のカーテンをご覧いただけるかもしれません。テーマ:その他 2023年9月25日