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開催日 |
2018年3月17日~2018年5月20日
10時~18時 (入館は17時30分まで)
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会場 | 2階 資料展示室 |
参加料金 | 一般300円、小中学生100円 ※団体(20人以上)は個人の観覧料の半額。 ※小中学生は土日祝日等、観覧無料日があります。 ※身体障害者手帳等をお持ちの方は手帳の提示で無料になります。 |
主催 | 公益財団法人新宿未来創造財団 |
問い合わせ先 | 新宿区立漱石山房記念館 03-3205-0209 |
★ギャラリートーク★ | 展示について学芸員が解説します。 3月17日・31日、4月7日・14日・28日、5月5日・19日の各土曜日 14時~(30分程度) 会場:漱石山房記念館2階展示室 申込不要 (観覧券が必要です) |
「山房」とは一般に書斎を意味し、記念館の建つ場所にはかつて夏目漱石の文学活動の拠点となった「漱石山房」と呼ばれる空間がありました。
漱石は明治40年(1907)9 月29日に早稲田南町に転居し、大正5年(1916)12 月9 日に亡くなるまで、この場所で生活し数々の作品を生み出しました。
記念館には漱石の書斎等の再現展示がありますが、これを制作するにあたり、「漱石山房」の姿を求めて様々な調査が行われました。
本展では、この調査成果を中心に、「漱石山房」の誕生から、門下生たちにとっての「漱石山房」、空襲による焼失、その後の記念館が開館するまでの経緯などをわかりやすく紹介します。
1.「漱石山房」の誕生
明治40年(1907)、漱石は教職を辞し東京朝日新聞社に入社すると、本格的に学者から作家としての道を歩み始めます。本郷区駒込千駄木町(現在の文京区向丘)の家から駒込西片町(現在の文京区西片町)の家を経て、同年9月に生家にも程近い牛込区早稲田南町七番地に転居しました。「漱石山房」と呼ばれたこの家は、洋風とも中国風ともつかないベランダ式回廊を三方に廻らせた和洋折衷のつくりでした。
2.「漱石山房」と木曜会
漱石の家族や、芥川龍之介、森田草平をはじめとする漱石の門下生が漱石山房の様子を書き残しています。その記述を辿り、彼らの心に刻まれた「漱石山房」、「木曜会」を探ります。
3.主無き「漱石山房」
漱石の没後も、門下生たちは命日の9日に「漱石山房」に集い、師を偲びました(九日会)。また、夫人の鏡子はこの土地を買い取り、書斎と客間部分を曳家し、母屋は増改築して居住していました。漱石生前のままに残された書斎部分を保存しようという動きもありましたが、実現せず、昭和20年(1945)5月の空襲で家屋は全て焼失しました。
4.「漱石山房」の姿を求めて
戦後、山房の土地は東京都及び個人の所有に移りましたが、新宿区は「漱石山房」の記憶をとどめるため史跡に指定し、その一画を借用し「猫の墓(猫塚)」を再興しました。その後平成29年(2017)の漱石山房記念館開館に到るまで、失われた「漱石山房」の姿を求めて行われた様々な調査成果を紹介します。