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博物館実習生によるレポート3 「あの言葉を持ち帰りたい」

新宿区立新宿歴史博物館では、
学芸員資格の取得を目指す博物館実習生を受け入れています。
令和2年度は5人の実習生が参加して、10日間の博物館実習が行われました。
新宿歴史博物館内だけでなく、漱石山房記念館でも実習を行いましたので、
実習生による漱石山房記念館のレポートをお届けします。

漱石山房記念館の二階では、漱石が残した言葉をパネルで展示しています。
漱石の言葉展示
展示をご覧になったお客様から
「あの言葉を持ち帰りたい」というご意見に応えて作られたのが、
現在ミュージアムショップに並べられている、活版印刷メモ帳「夢十夜」です。

活版印刷メモ帳

メモ帳を作るにあたってどの言葉を載せたらいいか、
職員皆で話し合いや投票を行い、選ばれたのが「夢十夜」のこの一文でした。

夢十夜パネル

「百年待っていてください」という素敵な言葉を持ち帰っていただくだけでなく、
その展示の一部を持ち帰っていただきたい、という職員の思いも込められています。

記念館のオリジナルグッズには色々なこだわりが詰まっています。
例えばショップに並べているミニトート、実は最初、製作会社から何版か提案がありました。

ミニトート試作品

しかし『吾輩ハ猫デアル』の初版本の色味にこだわりたいという思いから、
今のミニトートが生まれました。

ミニトート完成品

何気なく並べられているグッズたちは、こうした思いが詰まった品々なのです。
皆さまもご来館の際には、漱石山房記念館の展示品を「お持ち帰り」になってはいかがでしょう。
(博物館実習生:李)

テーマ:その他    2020年8月19日
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