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夏目漱石内坪井旧居の公開が再開されました

夏目漱石は明治29(1896)年4月に熊本の第五高等学校に転任し、
明治33(1900)年にイギリス留学を命じられるまでの熊本時代に、
合計6回も転居をしています。
漱石が熊本で住んだ6ヶ所のうち現存するのは、
3番目に住んだ大江村の家と5番目に住んだ内坪井の家、
そして6番目に住んだ北千反畑の家の3ヶ所で、
さらに現在一般公開されているのは大江村の家と内坪井の家の2ヶ所です。

漱石が3番目に住んだ大江村の家は、
もともと熊本市中央区新屋敷1丁目(旧大江村)にありましたが、
昭和47(1972)年に熊本市中央区の水前寺成趣園の隣に移設されました。
漱石がここに住んだのは明治30(1897)年~31(1898)年。
この時期に漱石は小説「草枕」の題材になった熊本県玉名市小天温泉へ旅行に出かけました。
この家で妻の鏡子と書生、女中、飼い犬や飼い猫と一緒に撮影された写真が残されています。

大江村の家にて(左から書生、漱石、鏡子、女中)
松岡譲 編『漱石寫眞帖』より

漱石が5番目に住んだ内坪井の家は、
現在も当時と同じ熊本市中央区内坪井町にあり、
熊本市の指定史跡「夏目漱石内坪井旧居跡」として内部公開がされています。
漱石がここに住んだのは明治31(1898)年~33(1900)年で、熊本時代で最も長く住んだ家です。
漱石の長女・筆子は明治32(1899)年5月にこの家で生まれました。
また、小説「二百十日」の題材になった阿蘇山に漱石が登ったのもこの時期です。

内坪井の家
松岡譲 編『漱石寫眞帖』より

夏目漱石内坪井旧居は平成28(2016)年の熊本地震で被害をうけ、
公開を休止していましたが、復旧がすすみ、
令和5(2023)年2月9日(木)に公開が再開されました。
通常は有料の施設ですが、当面の間は特別に入館料が無料とのこと。

夏目漱石内坪井旧居(写真提供:熊本市)

熊本は漱石にとって、鏡子との新婚生活や娘の誕生など、
人生の節目となる出来事をいくつも体験した土地です。
漱石の足跡をたどりながら、熊本の旧居を巡ってみてはいかがでしょうか。

テーマ:漱石について    2023年2月25日
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