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三重吉のネーブルアイスクリーム、完売しました
の期間限定メニューとしてCAFE SOSEKIで販売していた、
「三重吉のネーブルアイスクリーム」はご好評につき、完売しました。
CAFE SOSEKIではほかにも漱石にちなんだ「柿アイスクリーム」をご用意しています。
使用しているのは広島県安芸太田町が特産の「祇園坊柿」。
安芸太田町は今回の展示でご紹介している、加計正文の郷里です。
また、漱石は明治38年11月1日付の鈴木三重吉宛の絵はがきで
「拝啓本一日広島の柿と厳島の貝を頂戴。
御心にかけられわざわざ御送り被下難有存候。
先達加計君がきてとうとう僕の音声を蓄音機へ入れて帰りました(後略)」
さらに11月2日(日付推定)のはがきで
「頂戴仕った柿を其後食つて見た処非常に旨いですよ。
毎日食後に一つ宛たべます。家内のものもたべます(後略)」
と書いています。
ちょうど今回の特別展でご紹介している時期のはがきです。
冷たいものが恋しくなるこれからの季節、
展示を観覧した後には、アイスクリームで一息ついてはいかがでしょうか?
テーマ:お知らせ 2019年4月27日 -
『コミック新宿史 新宿ジオラマ奇譚』が発行されました
新宿区立新宿歴史博物館の開館30周年を記念して、
平成31年3月に『コミック新宿史 新宿ジオラマ奇譚』
編集・発行/公益財団法人新宿未来創造財団 新宿区立新宿歴史博物館
コミック製作・デザイン/井口たくみ
が 発行されました。
新宿歴史博物館の職員が描いた、ちょっと不思議なコミックです。
主人公の未来創丸は伊賀忍者の子孫で、架空の博物館の学芸員。
彼は自分が作った新宿史のジオラマに迷い込み、
この街の文化・風俗と新宿人たちの心意気を見つめます。
コミック製作者によると、製作期間は企画も含めて約2年間。
新宿歴史博物館が発行するコミックなので、主人公の職業を「学芸員」に、
ミュージアムの場所を新宿歴史博物館と同じ「四谷三栄町」にしたのだそうです。
「伊賀忍者の子孫」という主人公のバックボーンも、
四谷三栄町がかつて北伊賀町と呼ばれていたことからの発想で、
歴史的な学習要素も踏まえながら、フィクションとしても面白い読み物にするため、
工夫を重ねたとのこと。
「Model5 漱石先生ごきげんよう」の章には、
夏目漱石をはじめ、木曜会に集った人々の顔が描かれているほか、
漱石山房記念館のどこかで見かけたような黒猫の姿も……??
各章の終わりには新宿歴史博物館学芸員による解説が掲載され、
読み応えたっぷりの一冊となっています。
「内藤新宿年代記」②の解説は「石綿猿肘丸」が担当していますが、
こちらはとある学芸員の狂名(狂歌作者として用いる号)だとか。
主人公は現代からタイムスリップして1960年代から縄文時代へと歴史を遡り、
ラストシーンでは新元号への改元前夜、平成最後の夜が描かれています。
まさに新元号への改元をひかえた今、手に取ってみてはいかがでしょうか?
新宿歴史博物館、漱石山房記念館のミュージアムショップのほか、
林芙美子記念館、佐伯祐三アトリエ記念館、中村彝アトリエ記念館、
新宿コズミックセンター、新宿文化センターで販売しています。
『コミック新宿史 新宿ジオラマ奇譚』
編集・発行:公益財団法人新宿未来創造財団 新宿区立新宿歴史博物館
コミック製作・デザイン:井口たくみ
発行年月日:2019年3月30日
頒布価格:1000円(メンバーズ倶楽部価格 800円)
重さ:780g A4判 233頁テーマ:その他 2019年4月23日 -
特別展「漱石と鈴木三重吉」開催中(平成31年3月19日~令和元年5月6日)
ただいま、漱石山房記念館では特別展「漱石と鈴木三重吉 広島の加計正文との交流を軸に」を開催しています。
この特別展では、漱石門下生のひとり・鈴木三重吉が、その親友 加計正文(かけ まさふみ)に宛てた手紙を軸に、
漱石との交流、三重吉の小説家時代、三重吉が創刊した『赤い鳥』についてご紹介しています。
漱石の肉声が録音されたロウ管式蓄音機とロウ管をはじめ、
今回初めて公開される資料が多数あります。
残念ながら現在はロウ管の劣化により漱石の肉声は再生不能ですが、
蓄音機を目の前にすると色々な想像が膨らみますね。
会期中は『赤い鳥』朗読会や、記念講演会も開催します。
また、本特別展図録や、三重吉の関連書籍もミュージアムショップで販売中です。
ぜひ、お手にとってご覧ください。
特別展「漱石と鈴木三重吉 広島の加計正文との交流を軸に」
会期 平成31(2019)年3月19日(火)〜令和元(2019)年5月6日(月・振替休日)
休館日 4月8日、15日、22日の各月曜日
テーマ:お知らせ 2019年4月4日 -
漱石公園のサクラが咲き始めました
気象庁は3月27日午前に東京都心の桜(ソメイヨシノ)の満開を発表しましたが、
漱石公園のサクラは4月1日現在、2本あるうちの1本はほぼ満開、もう1本は五分咲きです。
4月6日(土)のレガスまつりの頃まで、お花見をお楽しみいただけそうです。
ソメイヨシノの隣の可憐なハナカイドウもふくらみ始めました。
海棠(カイドウ)は桜を意味することもありますが、
漱石は「草枕」の中で桜と海棠を区別して
「冷ややかに艶なる月下の海棠には、只愛らしい気持ちがする。」
と書いています。
これは「黒ずんだ、毒気のある、恐ろし味を帯びた調子」の椿と対比しての記述です。
漱石公園の開園時間は、10月~3月が8時~18時、4月~9月が8時~19時です。
開園時間内に「艶なる月下の海棠」をご覧いただくのは難しいかもしれませんが、
公園内にはほかにも漱石作品ゆかりの植物が数多く植えられておりますので、
展示室で漱石作品の世界をご堪能されたあとは、ぜひ漱石公園にもお立ち寄りください。
皆様のご来館をお待ちしております。
テーマ:お知らせ 2019年4月1日