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  • 特別展「漱石と鈴木三重吉」開催中(平成31年3月19日~令和元年5月6日)

    ただいま、漱石山房記念館では特別展「漱石と鈴木三重吉 広島の加計正文との交流を軸に」を開催しています。

    この特別展では、漱石門下生のひとり・鈴木三重吉が、その親友 加計正文(かけ まさふみ)に宛てた手紙を軸に、

    漱石との交流、三重吉の小説家時代、三重吉が創刊した『赤い鳥』についてご紹介しています。

     

    漱石の肉声が録音されたロウ管式蓄音機とロウ管をはじめ、

    今回初めて公開される資料が多数あります。

    残念ながら現在はロウ管の劣化により漱石の肉声は再生不能ですが、

    蓄音機を目の前にすると色々な想像が膨らみますね。

     

    会期中は『赤い鳥』朗読会や、記念講演会も開催します。

    また、本特別展図録や、三重吉の関連書籍もミュージアムショップで販売中です。

    ぜひ、お手にとってご覧ください。

     

    特別展「漱石と鈴木三重吉 広島の加計正文との交流を軸に」

    会期  平成31(2019)年3月19日(火)〜令和元(2019)年5月6日(月・振替休日)

    休館日   4月8日、15日、22日の各月曜日

    特別展の詳細はこちらをクリック

    テーマ:お知らせ    2019年04月04日
  • 漱石公園のサクラが咲き始めました

    気象庁は3月27日午前に東京都心の桜(ソメイヨシノ)の満開を発表しましたが、

    漱石公園のサクラは4月1日現在、2本あるうちの1本はほぼ満開、もう1本は五分咲きです。

    4月6日(土)のレガスまつりの頃まで、お花見をお楽しみいただけそうです。

     

    ソメイヨシノの隣の可憐なハナカイドウもふくらみ始めました。

    海棠(カイドウ)は桜を意味することもありますが、

    漱石は「草枕」の中で桜と海棠を区別して

    「冷ややかに艶なる月下の海棠には、只愛らしい気持ちがする。」

    と書いています。

    これは「黒ずんだ、毒気のある、恐ろし味を帯びた調子」の椿と対比しての記述です。

    漱石公園の開園時間は、10月~3月が8時~18時、4月~9月が8時~19時です。

    開園時間内に「艶なる月下の海棠」をご覧いただくのは難しいかもしれませんが、

    公園内にはほかにも漱石作品ゆかりの植物が数多く植えられておりますので、

    展示室で漱石作品の世界をご堪能されたあとは、ぜひ漱石公園にもお立ち寄りください。

    皆様のご来館をお待ちしております。

    テーマ:お知らせ    2019年04月01日
  • 図書室に 特別展関連図書 を配架しました

    3月19日(火)から開催の特別展「漱石と鈴木三重吉 広島の加計正文との交流を軸に」の関連図書コーナーを設置しました。

    『鈴木三重吉全集』や、展示で紹介されている雑誌『赤い鳥』関連図書などを集めて配架しています。

    さらに、当館1階ミュージアムショップにて特別展図録とともに、鈴木三重吉著『千鳥』『小鳥の巣』『桑の実』(いずれも岩波文庫)も販売いたします。

    「特別展図録と関連書籍販売のお知らせ」はこちらをクリック

    ぜひご利用ください。

     

     

    テーマ:お知らせ    2019年03月20日
  • 早稲田駅に新しい出口が開設されました

    漱石山房記念館への最寄り駅である、東京メトロ東西線の早稲田駅に、

    平成31年2月23日(土)から新しい出口が開設されました。

    2番線(高田馬場・中野・三鷹方面行)ホーム直通のエレベーター専用口です。

    ※1番線(日本橋・西船橋方面行)ホームからこちらの出口は使えません。1番出口をご利用ください。

    早稲田駅エレベーター出口

    漱石山房記念館までの道順をご説明します。

    ①2番線の電車を降りたら、ホーム中ほどにある「地上ゆきエレベーター専用改札」をお通りください。

    エレベーター口専用改札

    ②「喜久井町地上ゆき」と書かれたエレベーターがありますので、お乗りください。

    エレベーター

    ③エレベーターを降りると早稲田通りに出られます。

    ④エレベーターを背中にして右側にお進みください。

    ※早稲田大学や穴八幡宮とは反対方面です。

    分かれ道

    ⑤八百屋さんとお寺の間の道を右斜めに進みます。

    「漱石山房記念館 漱石山房通り」という表示が目印です。

    道路にもところどころに猫のマークの道しるべがあります。

    標識 

    ⑥少し進むと右側に早稲田南町児童館と早稲田南町地域交流館が見えます。

    早稲田南町児童館

    ⑦さらに進むと左側に早稲田公園が見えます。

    漱石山房記念館まであと230メートルです。

    早稲田公園 早稲田公園案内板

    ⑧右手に早稲田小学校が見えてきたら、漱石山房記念館まであと160メートルです。

    早稲田小学校 早稲田小学校案内板

    ⑨エレベーター専用口を出てから徒歩10分程度で、漱石山房記念館へ到着します。

    漱石山房記念館

    なお、逆方向の1番線ホーム(日本橋・西船橋方面行)へお帰りの際は、

    早稲田通りを挟んだ反対側の1番出口をご利用いただけます。

    八百屋さんの前の信号を渡って右へお進みください。

    ※こちらの出口は階段のみとなりますのでご注意ください。

    横断歩道 早稲田駅1番出口

    1番線ホーム(日本橋・西船橋方面行)へのエレベーターは、

    地下鉄早稲田駅前交差点を右折、薬局の隣にあります。

    薬局 早稲田駅エレベーター口

    道順がご不明の際は、お電話いただければ道案内いたします。

    どうぞお気を付けてお越しください。

    テーマ:お知らせ    2019年02月24日
  • 漱石山房記念館オリジナルグッズ 発売中!

    2月9日より漱石山房記念館ミュージアムショップでは新商品の販売を開始しました。

    今回、販売を開始したのは「漱石のことば鉛筆」(2本組200円)と3種類の「絵はがき」(各60円)です。

     

    「漱石のことば鉛筆」は夏目漱石の作品から引用したことばが印刷された鉛筆で、

    あずき色と深緑色の2種類の鉛筆(HB)がセットになっています。

     

    あずき色の鉛筆には、夏目漱石『吾輩は猫である』の冒頭部分、

    「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」が、

    深緑色の鉛筆には、夏目漱石『草枕』より

    「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。

     意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」

    が印刷されています。

    珍しい五角形の鉛筆は別名「合格(五角)鉛筆」とも呼ばれているようですよ。
     

    漱石のことば鉛筆2本組

     

    3種類の絵はがきは、新宿区所蔵の資料から作成しました。

    1種類目は明治38(1905)年に発行された『吾輩は猫である』初版本上編の表紙を絵はがきにしたものです。

    漱石作品の挿絵や装丁、漱石山房の原稿用紙、インク壺のデザインも手がけた橋口五葉が装丁した表紙です。

    猫好きの方へのお土産にいかがでしょうか?

     

    夏目漱石『吾輩ハ猫デアル』絵はがき 

    絵葉書「吾輩ハ猫デアル」

     

    2種類目は大正3(1914)年8月12日付けの『東京朝日新聞』に発表された、

    「ケーベル先生の告別」原稿の冒頭部分を絵はがきにしたものです。

    「ケーベル先生の告別」は帝国大学大学院時代に美学の講義を受け、

    漱石の思想にも大きな影響を及ぼした哲学者ケーベルが帰国することになった際、

    漱石に託された教え子たちへの告別の辞を、漱石自身の回顧録も交えて書かれた作品です。

    自筆文字から漱石の息づかいが感じられるような絵はがきになりました。

     

    夏目漱石「ケーベル先生の告別」原稿 絵はがき 

    絵葉書「ケーベル先生の告別」原稿

     

    3種類目は肉筆漫画『開国六十年史図絵』より、

    漫画家の岡本一平が描いた「夏目漱石先生」を絵はがきにしたものです。

    肉筆漫画『開国六十年史図絵』は昭和2(1927)年に明治60年を記念し、

    日本漫画会の会員25名が60年間の政治・社会史から50のテーマを選び、

    1人2図ずつ描いた肉筆画をセットにして販売したものです。

    岡本一平の妻は歌人で小説家の岡本かの子、息子は芸術家の岡本太郎。

    夏目漱石の表情や隣に座る猫がユーモラスな一枚です。

     

    岡本一平「夏目漱石先生」絵はがき 

    絵葉書「夏目漱石先生/岡本一平画」

    今回発売した商品は、漱石山房記念館のみでの販売となりますので、ご来館の記念にぜひお求めください。

    テーマ:お知らせ    2019年02月10日
  • 2月9日

    本日、2月9日は夏目漱石の誕生日です。(旧暦では1月5日)

    これを記念し、本日13時から漱石作品の朗読会を開催します。→2月9日朗読会

    あいにくのお天気なので、朗読者の都合によりプログラムが一部変更になる可能性もありますのでご了承ください。

    ご来館のお客様はどうぞ足元にお気をつけてお越しください。

    テーマ:お知らせ    2019年02月09日
  • 年末のご挨拶

    今年もたくさんの方にご来館いただき、誠にありがとうございました。

    ご来館いただいた皆様の直接のお声や、アンケートでのお声も含め、様々なご感想・ご意見を頂戴し、職員一同大変励みとなりました。

    漱石山房記念館は12月29日(土)から年末年始の休館に入ります。

    新年は1月4日(金)から開館いたします。

    旧暦1月5日(現在の2月9日)は、夏目漱石の誕生日にあたります。それを記念して1月4日(金)~6日(日)の3日間、ご観覧いただいた方にささやかな記念品(ポストカード)をプレゼントいたします。またカフェ・ソウセキは、同期間、全商品2割引でご提供いたします。

    皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

    来年も皆様のご来館を心よりお待ちしております。
     

    テーマ:お知らせ    2018年12月28日
  • 扇子の販売を開始します

     

     新宿区オリジナルの、新商品の販売を開始しました。

     漱石自筆の漢詩が書かれた扇子 3000円(税込)です。

     

     

     明治45(1912)年6月の漱石自作の五言絶句「高梧能宿露 疎竹不蔵秋 静坐団蒲上 寥寥似在舟」が書かれた扇子です。

     当館所蔵の漢詩扇面(現在は軸装)を元に、今回商品として作成しました。

     

     高梧能宿露 高梧(こうご) 能(よ)く露(つゆ)を宿(やど)し

     疎竹不蔵秋 疎(そ)竹(ちく) 秋(あき)を蔵(かく)さず

     静坐団蒲上 静(しず)かに団蒲(だんぼ)の上(うえ)に坐(ざ)せば

     寥寥似在舟 寥寥(りょうりょう)として 舟(ふね)に在(あ)るに似(に)たり

     

     漱石は、午前中に小説を執筆し、午後は漢詩を作ったり絵を描いたりすることが多く、その生涯で数多くの漢詩文を残しました。

     漢詩とともに、漱石の文字も味わい深いものとなっております。

     ご来館の際は、ぜひミュージアムショップでご覧ください。

     

     

    テーマ:お知らせ    2018年11月29日
  • 『漱石遺墨』

    「日本古書通信」編集部のツイッターで、現在開催中の当館の特別展「漱石追慕のかたち-漱石、筆子、そして松岡譲 」をご紹介いただきました。

    https://mobile.twitter.com/yumenoyamame/status/1062567694120042497

    刊行された「日本古書通信」2018年11月号(11月15日発行)で、特別展にご協力いただいた中島国彦氏(早稲田大学名誉教授)が、戦前の『漱石遺墨』の刊行について、「『漱石遺墨』というスフィンクス」と題して詳しく解明されています。現在特別展の会場には、新しく確認された『漱石遺墨』(大正6年12月)、3回忌のために準備され刊行が遅れた『漱石遺墨』「第二」(大正8年 12月)、よく知られた『漱石遺墨集』全5集(夏目純一編、大正11年12月~12年9月、春陽堂)、さらに『漱石遺墨集』(昭和10年5月、岩波書店)の4種の遺墨集が一堂に展示されています。
     

    「日本古書通信」2018年11月号は、当館1階ブックカフェ、地下1階図書室で閲覧できます。

    テーマ:お知らせ    2018年11月15日
  • ミュージアムショップの新商品②

     

     10月27日(土)からミュージアムショップで販売を開始した商品を、先日に続いてご紹介いたします。

     

     1点目の商品は、ノートです。

     サイズはA5・64ページ。
     津田青楓 画「漱石先生読書閑居之図」(大正10年)が、表紙いっぱいにデザインされたノートです。

     中は白地の横罫で、上部に猫のイラストが描かれています。

     表紙の絵には、漱石山房で漱石が椅子で寛ぎ読書をしている様子が描かれ、大正5年9月漱石作の漢詩が書き添えられています。

     価格は200円です。

      

     

     2点目の商品は、竹しおりです。

     竹製のしおりです。

     大きさは、縦134mm×横22mm。文庫本などにぴったりのサイズです。
     当館所蔵の短冊や写真を掲載したもので、5種類あります。

     価格は、各200円です。

     

     

    1 「すみれ程な小さき人に生れたし」
    2  「藪陰や飛んで立つ鳥蕎麦の花」
    3 「菊の花硝子戸越に見ゆる哉」
    4 漱石と妻・鏡子の見合い写真
    5 猫の墓写真(昭和3年撮影)と猫のイラスト

     

     ノートもしおりも日常的に使うことができ、漱石を身近に感じていただけるのではないでしょうか。

    ご来館の記念に、ぜひどうぞ。

     

    テーマ:お知らせ    2018年10月30日
  • ミュージアムショップの新商品①

     

     本日より、新商品の発売を開始しました。

     

     1点目の商品は、漱石と門下生の顔が描かれた手ぬぐいです。

     漱石山房には、漱石を師と慕う門下生達が出入りしていましたが、その中の「漱石十弟子(画家 津田清楓の選で、実際は11人)」(松根東洋城・寺田寅彦・小宮豊隆・鈴木三重吉・森田草平・安倍能成・阿部次郎・野上豊一郎・内田百閒・赤木桁平・岩波茂雄)の顔が描かれています。

     イラストは今回の描きおろしです。

     手ぬぐいの大きさは、縦910mm×横380mmです。 

     価格は600円です。

     

     

     

     2点目の商品は、マグネットです。

     2種類のデザインがあります。価格は150円です。

     A 津田青楓 画讃 「漱石先生像」         

                     

      B 漱石の肖像写真

             

                 

     Aは、木曜会に出入りし漱石に油絵を教えた、画家 津田青楓の「漱石先生像」です。左側には、大正5年9月漱石作の漢詩が書き添えられています。

     Bは、大正元年9月 小川一眞氏の撮影による漱石の写真で、千円札の肖像画の元になった写真として知られています。

     

     大きさは、縦78mm×横53mm、縁部分の色は青と白で、雰囲気が異なります。

     2つセットで使っても素敵です。

     

     どちらも、新宿区のオリジナルグッズで、当館のみでの販売です。

     ご来館の際は、ぜひミュージアムショップでご覧ください。

     

     

    テーマ:お知らせ    2018年10月27日
  • 特別展の資料から 2

    現在開催中の特別展「漱石追慕のかたち―漱石、筆子、そして松岡譲」(11月25日(日)まで)で展示中の資料をご紹介します。

     

    「漱石遺墨を伝える」

    戦前刊行された、さまざまな『漱石遺墨』『漱石遺墨集』が並びました。

     

    ここでいう「遺墨」とは、故人が書き残した書画のことです。

    漱石没後、大正9(1920)年に遺墨展が開催され、多くの人々を魅了しました。それらの作品を纏めた遺墨集が大正11(1922)年から翌年にかけて春陽堂から刊行されますが、それ以前にも『漱石遺墨』が作られていました。今回の展示では、新たに確認された漱石一周忌の折に刊行された『漱石遺墨』をはじめとする、多くの資料を展示しています。

     

    今回、中島国彦氏(早稲田大学名誉教授)による『漱石遺墨』についての調査の結果を、「『漱石遺墨』という幻の1冊」と題した解説パネルで紹介していただきました。是非合わせてご覧ください。

     

    現在展示している『漱石遺墨』『漱石遺墨集』

    1.『漱石遺墨』 大正6(1917)年12月
    漱石一周忌の際に作られ、縁故ある人々に配布されたものです。これまで存在が確認されずにきたものですが、今回、中島国彦氏所蔵の一本がこれであることが判明し、展示することができました。志賀直哉から漱石の長男・純一に宛てた『漱石遺墨』を贈られた御礼のはがき(大正6年4月21日付)や、芥川龍之介から松岡譲に宛てた『漱石遺墨』を二、三冊頂けないかと尋ねている書簡(大正7年6月19日付)も展示しています。

    2.『漱石遺墨』(第二) 大正8(1919)年 12月
    2016年11月に秀明大学で開かれた「夏目漱石展」において、川島幸希氏によって初めて紹介され、展示されました。大正7年12月の三回忌に向けて刊行が計画されましたが、大幅に遅れたことが、「夏目漱石展」で紹介された鏡子夫人の挨拶文(大正8年12月6日付)に記されています。

    3.『漱石遺墨集』 大正11(1922)年12月~12(1923)年9月 夏目純一編 春陽堂
    回忌の記念のための私家版ではなく、市販用として刊行されたもので、大正11年から翌年にかけ、隔月1冊ずつ刊行された5冊本です。図版は各10点で、計50点が掲載されています。この『漱石遺墨集』が刊行される際に発行された「内容見本」のための資料も展示しています。

    4.『漱石遺墨集』 昭和10(1935)年5月 岩波書店
    絵画12点、俳句や漢詩などの書10点が掲載されています。掲載されている22点のうち、13点は岩波茂雄所蔵(旧蔵を含む)のものです。

    については、特別展開始後に収集したため、10月20日(土)から展示しています。資料収集にあたりご協力を賜りました中島国彦氏に、心より御礼申し上げます。

    テーマ:お知らせ    2018年10月21日
  • 5万人目のお客様をお迎えしました

    本日、有料観覧5万人目のお客様をお迎えしました。

    愛知県からお越しのお客様で、当館館長(写真左)よりささやかな記念品をお贈りしました。

    多くのお客様にお越しいただき、まことにありがとうございます。

    今後も皆様に親しまれ、魅力的な記念館になるよう運営してまいります。

    どうぞよろしくお願いいたします。

    テーマ:お知らせ    2018年10月19日
  • 特別展の資料から 1

    現在開催中の特別展「漱石追慕のかたち―漱石、筆子、そして松岡譲」(11月25日まで)で展示中の資料をご紹介します。

     

    夏目漱石《ダリア図》

    夏目漱石《ダリア図》

    今回の特別展チラシの表紙を飾っている夏目漱石が描いた《ダリア図》。

    13.8×9.9㎝の小さな絵で、額に入っています。

    この絵について、漱石の長女・筆子がエピソードを書き残しています。(「父漱石」(漱石全集月報第18号 昭和4年8月 第18回配本付録)『漱石全集月報 昭和3年版 昭和10年版』(岩波書店)所収)

    筆子が小学校5~6年生の頃(明治43~44年頃)、子ども部屋で絵を描いている筆子に、「下手だなひとつ描いてやらうか」と描いてくれたのが、ダリアの絵だそうです。

    このことを書いた筆子の執筆メモも今回展示しています。

    漱石が娘のために描いた絵と、娘から見た漱石の思い出を記したメモが同じ会場で展示されています。是非ご覧下さい。

     

    ※松岡筆子「父漱石」は地下1階図書室でお読みいただけます(『漱石全集月報 昭和3年版 昭和10年版』)。

    テーマ:お知らせ    2018年10月08日
  • 書籍の販売を開始します

     

     このたび書籍の販売を開始することになりました。

     新潮文庫、岩波文庫の夏目漱石の7作品

     (坊っちゃん・草枕・三四郎・それから・こころ・道草・硝子戸の中)を販売します。

     今後も取り扱い作品を増やしていく予定です。

     

    新潮文庫 坊っちゃん   草枕    三四郎    岩波文庫 こころ    道草     硝子戸の中

     

     館内展示を観覧後、「改めて漱石の作品が読みたくなった」との声も多くの方からいただきます。

     読書の秋に、漱石の本を読んでみませんか?

     

     

     

    テーマ:お知らせ    2018年09月29日
  • 開館1周年を迎えました

    本日、924日、漱石山房記念館は開館1周年を迎えました。

     

    当館は、地下1階図書室の図書も含め、所蔵資料の多くは寄贈された資料です。また開館前から基金賛同者の方々のご協力もいただいております。

    多くの方々のご支援とご協力に心より感謝申し上げます。

    これら資料を活用しながら、これからも皆さまに親しまれる記念館を目指して努力していく所存です。

     

    現在、漱石山房記念館開館1周年 松岡・半藤家資料受贈記念特別展「漱石追慕のかたち―漱石、筆子、そして松岡譲」を開催しています。

    皆様のご来館をお待ちしています。

    テーマ:お知らせ    2018年09月24日
  • 記念メダル、好評発売中です

     

    8月から販売を始めた記念メダルですが、ご来館のお客様から好評をいただいています。

     

    2種類のデザインで、各500円で販売しています。

      

     

    表の漱石の顔のイラストと

    漱石の肖像写真を比べてみると・・・

      

     

    いずれも、大正元年9月に撮影された写真です。

    左は千円札に使われた肖像写真、右は左腕に喪章をつけた漱石です。

     

    メダルのイラストはふんわりとしたデザインで、見ていると心が和む感じがします。

    ご来館の記念にいかがでしょうか?

     

     

     

     

    テーマ:お知らせ    2018年09月21日
  • 正岡子規 -漱石を取り巻く人々-

    本日9月19日は、俳人・正岡子規の命日(へちま忌)です。

    今回は、漱石と子規が交流を始めた頃についてご紹介します。

     

    正岡子規(本名・常規) 俳人・歌人
    慶応3年(1867)9月17日(新暦10月14日)~明治35年(1902)9月19日

    伊予国温泉郡藤原新町(現在の愛媛県松山市)出身。

    帝国大学中退後、日本新聞社に入社。「獺祭書屋俳話」などの俳論を発表。明治28年(1895)、日清戦争の従軍記者となるが、病を得て、帰途松山の漱石の仮寓「愚陀佛庵」に52日間身を寄せた。『ホトトギス』や根岸短歌会を主宰。短歌・俳句の革新運動を推進し、写生文という表現スタイルを確立。没後、『竹の里歌』『仰臥漫録』『筆まかせ』などが刊行された。

     

    漱石と子規との親交は、ふたりが第一高等中学校本科に進学してしばらくしてから、明治22年(1889)1月頃より始まります。同年5月、子規は突然喀血し、病床にありながら50句ほどの俳句を作り、その際に中国の故事「鳴いて血を吐くほととぎす」から「ほととぎす」を意味する「子規」と号しました。

     

    同じ頃、子規は自作の文集「七艸集」(ななくさしゅう)を完成させ、友人に回覧していました。金之助は病床の子規を見舞い、「七艸集」に批評をつけて返却する際に初めて「漱石」の号を使用します。同い年の「金之助」と「常規」は、ほぼ同時期に自らを「漱石」「子規」と号したのでした。

     

    漱石山房記念館の通常展示では、正岡子規をはじめ、漱石に関係する人物51名を「漱石を取り巻く人々」としてパネルでご紹介しています。

    テーマ:お知らせ    2018年09月19日
  • 漱石山房記念館切手と絵葉書セットを販売します

     

      当館のミュージアムショップでは、「漱石山房記念館開館記念切手シート」を販売中で、ご好評をいただいております。

     

      この度、新たに「漱石山房記念館切手と絵葉書セット」を販売開始いたします。

      新たなデザインの切手シートと、2枚の絵葉書がセットになっています。 セット価格は1500円(税込)です。

      今回は、再現書斎の大きな写真と、様々なデザインの62円切手5枚・82円切手5枚がシートになっています。

      

     

      絵葉書は、当記念館の外観写真が1枚、当館所蔵の「漢詩扇面軸(高梧能宿露 疎竹不蔵秋 静坐団蒲上 寥寥似在舟)」が1枚の計2枚がセットになっています。

       

     

      いずれも新宿区のオリジナル商品で、当館での限定販売です。

     ご来館の記念として、この切手と葉書で身近な方にお便りを書いてみてはいかがでしょうか?

    テーマ:お知らせ    2018年09月16日
  • 9月13日は猫の命日

     当館所蔵の「猫の死亡通知」と称される葉書が松根東洋城(豊次郎)宛てに送られたのは 明治41(1908)年9月14日のことでした。

    松根東洋城は、俳人で愛媛県尋常中学校で漱石の教え子となり、俳句を通じて交流した人物です。

    葉書に墨で黒枠を作り、『吾輩は猫である』のモデルとなった猫が 「物置のヘツツイの上にて逝去致候」と伝えています。

    「埋葬の義は(中略)裏の庭先にて執行仕候。但主人「三四郎」執筆中につき御会葬には及び不申候」と いった文面に漱石のユーモアを感じます。

    東洋城のほか、小宮豊隆・鈴木三重吉・野上豊一郎にあてた計4通が知られています。

     この葉書が、9月21日(金)まで当館2階展示室で展示中です。ご来館ご観覧お待ちしております。

     

    夏目金之助(漱石) 松根豊次郎(東洋城)あて葉書

    明治41(1908)年9月14日付

     

    テーマ:お知らせ    2018年09月10日
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